PRESS ROOM

INFO

オリィ研究所9周年を前にビジョンを策定

〜『Relation Tech』で人類のコミュニケーションの進化に貢献する〜

「人類の孤独の解消」を存在理由に掲げる株式会社オリィ研究所は、2021年9月28日の9周年に先立ち、改めてオリィ研究所の価値を明確化し、事業を加速するため「Relation Tech」と称する独自のコンセプトに基づく新たなビジョンを策定いたしました。 今後は「Relation Tech(リレーションテック)で人類のコミュニケーションの進化に貢献する」という指針の下、個人・社会課題起点のソーシャルソリューションと、企業の潜在課題起点のビジネスソリューションを生み出し、より広く社会に貢献していくことを目指します。

【ビジョン】

「Relation Techで人類のコミュニケーションの進化に貢献する」

【コンセプト】

Relation Tech(リレーションテック):予期せぬ偶然を生み出す環境づくりによる、新たな関係性やその先の相互理解の価値を生み出すテクノロジーと市場

【ビジョン策定の背景】

オリィ研究所は、2021年9月28日の9周年に先立ち、改めてオリィ研究所の価値を明確化し、事業を加速するために新たなビジョンを策定いたしました。従来より「孤独の解消」という存在理由を掲げ、これまで企業の受付やテレワークでの利用や個人向けのレンタル事業など様々なシーンでの分身ロボットOriHimeの開発と導入を行ってまいりました。
2016年7月にはALS等の難病患者を対象とする意思伝達装置「OriHime eye」(現在は「OriHime eye+Switch」)を開発および製品化し全国の当事者に提供、2021年6月には分身ロボットカフェDAWN ver.βをオープンさせ、病気や障害、介護などで外出が困難な方々の社会参加方法の開拓、就労支援に取り組んでいます。そして、現在を第二創業期と位置付け、自社テクノロジーの価値を再定義することで事業を加速させるため「『Relation Tech』(リレーションテック)で人類のコミュニケーションの進化に貢献する」という新たなビジョンを掲げました。
今後は、「Relation Tech」という新たなコンセプトの元、オリィ研究所がこれまで手掛けてきた各種事業(分身ロボットOriHimeや意思伝達装置OriHime eye+Switchの提供、分身ロボットカフェの運営、就労支援など)をより一層推進していく所存です。

【代表吉藤がビジョンに込めた想い】

ビジョンを策定するにあたり、私たちのテクノロジーの生み出している価値とは何か、に立ち返った。それは技術の先進性でも、できる作業の多さでもない。そのデバイスを通した人によって生み出される「それを主目的としていない」形での偶発的な出会いからなる関係性である。

今までのオフラインの世の中は「それを目的としていない中で」「偶然に」重なり合った人同士のつながり、縁によって動いている。OriHimeは生身で人と会うのと同じように、あるいはそれとは別のアプローチにより、この「予期しない偶然による関係性」を提供しうるツールであると考えている。

長年のOriHimeの開発提供を行っている中でOriHimeを在宅勤務で設置し、テレワークをしているユーザーから、よく「ふとしたオフィスの会話に混ざれる」「OriHimeでそこに参加していた事で通常のテレワークでは出会えない出来事に参加できた」「OriHimeがきっかけで新たなプロジェクトが始まった」などといったフィードバックが寄せられている。そして、OriHimeというツールのみならず、われわれのサービスは、例えば分身ロボットカフェは、その「それを目的としていない偶然の出会い」を可能とするフィールドであると考えている。

「あの日、あの場所であの人と出会えたおかげで今の自分がいる」と多くの人はいう。出会いをきっかけとして人生や組織、プロジェクトが大きく動き出す事は多いが、その偶発的な出会いは「そこに自分が居たこと、相手がそこに居たこと」から産まれる。
 OriHimeやOriHime eye、分身ロボットカフェなど、我々が創るものは只のテレワークツールや社会参加ツールではなく、人や組織、社会との関係性をもたらす為のテクノロジーである。

予期せぬ偶然からの関係性がうまれる環境を支援する技術
それらを私たちは”Relation Tech”と定義する。